2017 04/18
器具・製品

ここまで違う!水槽用ライトの種類と選び方

水槽用ライトはアクアリウムにおいて必要不可欠な存在です。

例えば水草をメインに飼育する水槽でしたら、水草の光合成のために強い光が必要になります。またそうで無かったとしても、ライトの光があるか無いかによって水槽の印象はガラリと変わってきます。特にインテリアとして水槽を設置しようと考えている方はライトのある水槽の方が、より美しく貴方のお部屋を演出してくれるでしょう。

とはいえ、水槽用のライトって沢山種類があってどんなものを選んだら良いのか、正直分からない人も多いと思います。

そんな人の為に水槽用ライトの種類と特徴、そしてどんな水槽にどんなライトを選べば良いのかをご紹介していきたいと思います。

 

1.アクアリウムの原点にして王道な『蛍光灯』

水草水槽 第三部
アクアリウムの世界で、古くから用いられてきたライトが『蛍光灯』です。

蛍光灯を選ぶメリットとして一番に挙げられるのが、『水草を飼育しやすい』事でしょう。知っている方も多いと思いますが、水草が成長するためには光合成に必要な色の波長が必要になってきます。その為ライト選びを間違えると水草育成に問題が生じる事もあります。しかし蛍光灯はどのタイプのものを選んでも水草は育ちますので、ライト選びに四苦八苦しなくて済みます。

20090314水草-13

また蛍光灯は種類が豊富で、価格も安く、古くから水草水槽で用いられてきた実績もあります。初めてアクアリウムを始める方で、何を選んで良いか分からない場合は取り敢えず蛍光灯を選んでおけば間違いはないでしょう。

デメリットを挙げるとすれば『寿命が短い』事と『設置機材が大きくて場所をとる』事でしょう。

 

2.スタイリッシュで長寿命な『LED』

水草水槽第三部
最近人気が高まってきているのが、この『LEDライト』です。

LEDライトを用いるメリットは、何よりも『高輝度』である事と『長寿命で電気代が安い』事が挙げられます。アクアリウムを始めるに当たって、現実的な問題として『水槽の維持費』があります。出来る事ならば毎月の電気代を抑えていきたい、という人にはLEDライトがお勧めです。光の強さや商品によっても違いますが、大凡の目安として消費電力は蛍光灯の1/2以下になると言います。

水草水槽第三部

またLEDライトはスタイリッシュなデザインのものが多く、軽くて薄いので場所も取りにくいので設置も楽にできます。インテリア性を重視したい人には蛍光灯よりもLEDライトをお勧めします。

デメリットとしては『水草水槽には向かいないものがある』『本体価格が高い』が挙げられます。

 

3.太陽光と同じ!?ハイパワーライト『メタハラ』

Small coral aquarium...
あまり聞き慣れない名前かもしれませんが、水槽用ライトの1つに『メタハラ』というものがあります。

メタハラとは正式名称を『メタルハライドランプ』と言い、野外の野球場などに設置されている証明がそれに当たります。メタハラを用いるメリットとして最も大きいのは、何と言っても『光の強さ』です。光の強さでメタハラの右に出るライト無いといっても過言ではないでしょう。またメタハラは太陽光に近い光で、より自然な水槽環境を演出する事ができます。

サンゴふえた水槽

メタハラは基本的にサンゴやイソギンチャクを飼育するのに用いられます。種類にもよりますが、サンゴはかなり強い光を必要とするものが多く、LED等では光不足になる事が多いです。もしも貴方がサンゴの飼育を考えているのであれば、メタハラを使うことをお勧めします。

デメリットとしては『電気代が高い』事と『高温になり易いこと』等が挙げられます。

 

4.魚メインの水槽にライトはいらない?

画像出典:https://plaza.rakuten.co.jp

どうして水槽にライトを設置する理由は何でしょうか。

多くの人は水草やサンゴといった光合成を必要とする生体を育てる為、または光があった方がインテリア性がある為という理由が殆どでしょう。

ならば水草などを一切入れずに魚だけを飼育する場合は、水槽用ライトは必要無いのでは無いかという疑問が沸いてきます。照明器具は高価なものが多いので、必要ないのであれば買いたくないという方は結構多いと思います。

しかしアクアリウムを始めるのであれば、例え水草などを飼育しなくてもライトは設置した方が良いでしょう。ライトを付けないと水槽は一日中薄暗くなり、飼育している魚は昼と夜の区別が付きにくくなります。多くの魚は日光を基準に生活のリズムを作っているので、昼と夜の区別が曖昧になると、魚の生活リズムが崩れる危険性が出てきます。

また金魚や熱帯魚などの体色がカラフルな魚は、薄暗い場所にいると体色がぼやけたり発色が悪くなるとも言われていますので、魚だけの飼育にしてもライトはきちんと設置するようにしましょう。

 

5.水草メインの水槽には高輝度ライトを

Interzoo02
アクアリリウムと言えば魚をメインに飼育するのが主流でしたが、最近では魚より寧ろ水草をメインにした水槽を立ち上げる人が多くなってきています。まるで箱庭のような繊細で美しい水槽も数多く出回るようになり、美しい水草を育てるためにアクアリウムを始めたい方もいるのではないでしょうか。そういった方はライト選びも慎重にする必要があります。

上でも紹介しましたが、水草を育てるのであれば蛍光灯を選ぶのが無難です。蛍光灯には水草が光合成をする為に必要な波長をが含まれており、下手なライトを買うよりも余程役立ちます。

先日、一番長生きしていた金魚が星になってしまいました。金魚すくいで持ち帰ってきた子で、7-8年飼っていて、体長は約20cmにまでなっていました。 寿命だったのかもしれませんが、最後の一匹も失い寂しくなった水槽が切なくて、ひとまず水草水槽を立ち上げました。 まだまだ初心者でヘッポコレイアウトですが、水草の成長とともに、進化させていくつもりです。 水質が安定したら、ネオンテトラでも育ててみたいです。
しかしLEDライトが水草育成に不向きと言われたのはもう昔の話で、最近では水草を育てられるLEDライトも出回るようになってきました。もしLEDライトで水草の育成に挑戦したいのであれば、より光の強いライトを選んだ方が良いでしょう。そうすれば仮に水草の育成に必要な波長が少なくても、光量でカバーする事が可能だからです。

 

6.まとめ

Orphek-aquarium-led-light-daylight
水槽用ライトと呼ばれるものは『蛍光灯』『LEDライト』『メタハラ』の3種類が存在し、それぞれの特徴によって選び方は変わっていきます。水草メインならば蛍光灯、サンゴを飼育するならメタハラ、それ以外ならLEDライトと言った具合に使い分けるのが一般的な選び方のようです。

しかし最近はLEDライトの進化が目覚しく、『水草を育成できるLED』や『サンゴを飼育できるLED』も出回るようにもなり、近いうちにLEDライトがアクアリウムの主流となるかもしれません。

もし水槽用ライトがLED主流になったら、LEDだけでも種類が増えて選ぶのが今以上に面倒になってしまいますので、今のうちから用途に合わせて商品を調べる癖を付けた方が良いかも知れません。

 

※本記事内のflickr画像につきましては、flickrの埋め込み機能を利用して掲載させていただいております。

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

新着記事

スポンサードリンク

バナー掲載募集
バナー掲載募集

スポンサードリンク