庭でメダカや金魚を育てる!浮草水槽睡蓮鉢ビオトープの作り方
庭やベランダを涼しげにする睡蓮鉢
メダカを飼育したいけど、電気代などのコストはできるだけかけたくない。そんな方におすすめなのが睡蓮鉢での飼育です。
睡蓮鉢とはスイレンなどの水生植物を植えるための大型の陶器。通常のプランターと異なり水が抜けないようになっているのが特徴です。
もちろんスイレンを植えるだけでも見た目としては非常に美しいのですが観賞魚を入れることでより見ていて楽しいものになります。
今回は睡蓮鉢でメダカを飼育することのメリットと睡蓮鉢の立ち上げ方や注意点について説明します。
睡蓮鉢でメダカを飼うメリット
普通の水槽に比べると睡蓮鉢での飼育はやや敷居が高いように感じますが実は逆。睡蓮鉢の方が比較的手入れも簡単なので初心者でも手を出しやすいのです。
睡蓮鉢飼育のメリットは大きく3つあります。
まず、お金がかからないことです。屋外飼育になるのでライトも必要なく、水草が光合成するのでフィルターも必要ありません。また、睡蓮鉢自体の値段も安く60センチ水槽と同程度の容量を持つ睡蓮鉢でも1万円以下で手に入る場合もあります。
次に、生体の調子が良くなることです。日光を毎日浴びることができるので水草もぐんぐんと成長してくれます。また、メダカの色合いも美しくなるのもポイントです。
最後に四季の変化を楽しめることが挙げられます。温かくなれば満開の睡蓮の花を、寒い時期は底でじっと春を待つメダカたちを見ることができるため飽きません。
それではこの睡蓮鉢。どのようにして立ち上げるのでしょうか。
まず用意するもの
それでは立ち上げにあたって用意するものを紹介します。生体以外はホームセンターや園芸店で十分そろえられるものなので参考にしてください。
・睡蓮鉢
まず大事なのが睡蓮鉢。睡蓮鉢選びのポイントとしては何よりも丈夫なことです。外気温にさらされますので中には急激な温度変化を繰り返すと割れてしまうものもあります。基本的に陶器製のものを選んでおけば問題ないでしょう。また、鉢の容量ですが、フィルターを付けるのが難しいためできるだけ容量が多いもの、具体的には20リットル以上のものがよいでしょう。1万円いかないものも多いので安心してください。
・台
鉢を地面にそのまま置いてしまうと一日の温度変化にそのまま影響を受けてしまいます。生体にストレスを与えてしまうので、鉢だけでなく台も用意しましょう。専用の台が最適ですがすのこでも代用可能です。
・底砂
通常のアクアリウムなら底砂としてソイルを使ってもいいのですが、睡蓮鉢の場合は赤玉土がお勧めです。赤玉土は多孔質の土なので、濾過バクテリアが住み着きやすくフィルターの代わりに濾過の役割を果たします。ただ、飼育する生体の数や水の容量によっては他の砂でも問題はありません。涼しげな雰囲気を出したい場合は大磯砂を使ってみるのもアリでしょう。
・植物
ヒーターを付けず外気温で飼育するので、日本国内の水草を選んでください。スイレンはもちろんのことですが、他にもマツモやオオカナダモ、ホテイアオイなどもおすすめです。
他にも浮草類も雰囲気が出ていいのですが、夏場に増えすぎてしまい、水中の植物に光が届かなくなるという危険性があります。
・生体
睡蓮鉢で飼育する場合、フィルターほど濾過機能が強くないので水槽よりも数を少なめにしましょう。メダカはもちろん金魚もおすすめです。
作り方
それでは早速睡蓮鉢を立ち上げていきます。今回はYoutubeのかぐつぐ様の動画を参考に紹介します。
睡蓮鉢を洗浄
まず、睡蓮鉢を水で洗います。
台を設置し、睡蓮鉢の安定性をチェックします。
底砂セット
底砂を敷きます。
この動画では大磯砂を最初に敷き、次にメダカ専用の黒玉土を敷くことで濾過能力を高めたうえでメダカに合った水質を作っています。
水を入れる
次に水を入れます。水槽の立ち上げ時と同様、底砂を巻き上げないよう、ビニールや板を敷いてから注いでください。
水草セット
続いて水草をセットします。ホテイアオイやマツモなど浮草類を入れていきます。
アマゾンフロッグピットは好みに合わせてカットして全体に広がるように入れていきます。
また、カナダモやスクリューバリスネリアなどを植える場合、鉢の半分程度まで水が入った段階で植える方が簡単です。
水草のレイアウトが完了したら、一週間ほど日陰で放置し濾過バクテリアが繁殖したタイミングで生体を投入して完成です。なお、専用のバクテリア剤を使ってもかまいません。
混泳可能な生体
睡蓮鉢でメダカと混泳できるお勧めの生体ですが、一番お勧めしたいのはミナミヌマエビです。日光が当たるとコケが生えやすくなるのですが、その対策にもぴったり。
他にも底砂を撹拌し、バクテリアの繁殖を促す目的で小型のドジョウを入れるのもいいでしょう。
水替えや掃除の方法
睡蓮鉢の場合、ある程度立ち上がれば水替えはそこまで必要ありません。基本的には日光で蒸発した分をつぎ足す「足し水」で問題ないでしょう。ただ、底の汚れが気になってきた場合は、年に2回くらいプロホースなどを使って汚れを取ってあげてください。
また、水槽以上に水草の手入れには気を付けたいもの。日光を浴びるため、室内の水草より成長が早いです。他の水草に日光をいきわたらせるためにもこまめにトリミングしてください。
コスパ良く自然を楽しむなら睡蓮鉢
このように睡蓮鉢の立ち上げは通常のアクアリウムよりも安価かつお手軽です。マンション住まいの方でもある程度広いベランダがあれば睡蓮鉢を立ち上げることができます。
本記事を読まれて作ってみたいと思った方はまずはホームセンターに行ってみましょう!
動画
こちらの動画で分かりやすくビオトープの立ち上げの説明をしていますので是非ご覧になってください。
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参照・画像出典:YouTube(かぐつぐ)
(本記事は上記の報道や情報を参考に執筆しています)
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