金魚すくいですくった金魚を長生きさせるコツ
すぐに水槽に入れるのはご法度!
お祭りの金魚すくいでもらった金魚。家に持ち帰って金魚鉢に入れたのはいいけど、翌日になったら死んでしまった…。子供時代にこのような苦い経験をされた方も多いのではないでしょうか。
せっかくもらった金魚だからこそ、夏の思い出で済ますのではなく、長生きしてもらいたいものですよね。そこで今回は金魚すくいでもらった金魚を長生きさせるための方法について紹介します。
金魚すくいの水槽は金魚にとってストレスフル!
そもそもなんで金魚すくいでもらった金魚が死んでしまいやすいかご存知でしょうか。まずここを理解しなければ金魚を長生きさせることは難しいです。
大きな原因として、金魚すくいの水槽の環境が挙げられます。金魚の気持ちなってみてください。長い距離を移動して疲れているところでさらにたくさんの人間にポイ(金魚すくいの紙のこと)で追いかけまわされるのです。
ちょうど漫画の「進撃の巨人」のように壁の外から超大型巨人が何体も襲ってくると言うとわかりやすいでしょう。
さらに追いかけまわされるだけではありません。すくわれた後、お祭りの会場から自宅までの過酷な旅が待ち受けています。
このような環境では金魚にストレスが溜まり、体力も落ちてしまい、病気に対する抵抗力が落ちてしまいます。
魚は水質の変化に敏感!
自宅まで何とかたどりついた金魚たちにはさらなる試練が待ち受けています。それは新しい水槽です。魚にとっての水は空気と同じもの。今まで過ごしていた水と全く違う水質の環境で過ごさなければいけません。
水質の変化は魚は大きなダメージを与えてしまいます。すでに金魚すくいの水槽で消耗しきっているのにさらに体力を奪われ、最終的に衰弱死してしまうのです。
以上から、金魚すくいですくった金魚が死んでしまう理由は大きく二つ。
・金魚すくいの環境で体力が消耗している
・さらに新しい環境に適応しないといけないため衰弱する
つまり、金魚を長生きさせるにはこれらの要因を取り除かなければなりません。
お祭りに行く前に用意しておきたいもの
前者の理由は私たちには改善することができません。しかし、新しい環境に適応させるときに金魚の負担を減らしてあげることは可能です。それでは具体的な方法について説明します。
まず、お祭りに行く前に用意してもらいたいものがいくつかあります。これらは金魚を飼育するうえで最低限必要なものです。持ち帰ってから買いに行くのでは遅すぎるため事前に用意してください。
水槽
画像出典:https://www.amazon.co.jp/
持ち帰る金魚の数によりますが、4~5匹くらいまでなら30センチ水槽で問題ありません
カルキ抜き
画像出典:https://www.amazon.co.jp/
水道水には塩素が含まれています。塩素は魚にダメージを与えてしまうので水槽に水を入れるときにはカルキ抜きを一緒に入れておきましょう。
フィルター
投込み式フィルタ
画像出典:https://www.amazon.co.jp/
フィルタには空気も送り込めるタイプがいいです。初めの初心者は水作エイトシリーズ。
また、水槽についてはお祭りに行く前に水を入れておき、フィルターの動作確認も行っておくのがいいでしょう。
金魚を家に持ち帰ったらするべきこと
画像出典:https://www.amazon.co.jp/
金魚を持ち帰ったらすぐに水槽に入れるのではなく、過酷な長旅で疲れた金魚の体をケアしてあげて、ゆっくりと新しい環境に慣らせることが必要です。そのためにまず金魚をバケツに入れて塩浴を行いましょう。塩浴には大きく三つの効果があります。
・殺菌作用
・金魚の体力回復
・傷の修復
どれも金魚すくいで消耗した金魚には必要なものです。使う塩は食用で売られているものでも構いませんが、塩分濃度は気を付けてください。水1リットルにつき食塩5グラムが目安です。
画像出典:http://www.shopping-charm.jp
また、食塩以外でもヒコサンZなどの観賞魚の薬を使う方法も高い殺菌効果が得られるだけでなく、白点病対策にも繋がるのでおすすめ。
塩浴の期間は諸説ありますが、3日から1週間くらいは休ませてあげた方がいいです。なお、エアレーションは必ず入れてください。
塩浴が済んだら次に、水合わせを行います。塩浴用の容器と水槽では水質や温度に違いがあります。いきなり水槽に入れると金魚の体にダメージが加えられます。
水合わせの方法ですがこの場合、点滴法がおすすめです。チャームなどの通販サイトで販売しているので準備しておきましょう。ステップは以下の通り。
1.小型のプラケースやコップに金魚と塩浴で使った水を入れる。水量の目安はケースの半分程度
2.点滴セットを使い水槽の水を少しずつプラケースに入れる
3.容器の8分目ほどまで水が溜まったら半分ほど水を抜く
4.2と3の作業を繰り返し、3時間くらい行う
この方法を使うことで、金魚がストレスなく水槽の水質に適応することが可能です。
上記の塩浴と水合わせは必ず行うようにしてください。
金魚といえども家族の一員
確かに小さな命ではありますがそれでも家族の一員であることには間違いありません。長く付き合っていくためにも、金魚の体調面をケアすることは大切ですよね。
今回紹介したコツを取り入れれば、持ち帰った金魚がすぐに死んでしまう可能性は大きく下がります。
金魚は寿命が長い魚。いったん水質に慣れれば10年以上生きる場合もあります。慣れてくると餌を上げるときに口をパクパクするなどなついてくれるので愛着をもって飼育することができますよ。
※本記事内のflickr画像につきましては、flickrの埋め込み機能を利用して掲載させていただいております。
最新情報をお届けします