2017 03/15
熱帯魚・エビ

ベタにはどんな種類があるの?ベタの種類一覧とその特徴

色鮮やかで長いヒレが魅力的な『ベタ』は、最近になって再びアクアリウム界での脚光を浴び始めた存在です。最近ではインテリアとしてアクアリウムを始める人も増えてきた事も、その一因でしょう。

ベタは地味な色合いのものが多い淡水魚の中にあって、一際目を引く鮮やかな体色や『和』を感じさせる品があり、またエアレーションなどを用いずとも飼育できる手軽さも相まって『生きたインテリア』として飼育されることが多くなって来ています。

しかしベタは人の手で品種改良を繰り返されてきた存在である為、種類によって姿形が大きく異なるという特徴があります。

これからベタの飼育を考えている人が自分好みのベタを見つけられるように、ベタにはどんな種類があり、種類によってどんな特徴があるのかをご紹介していきましょう。

 

1.ベタの王道『トラディショナル・ベタ』

性格:攻撃的
価格:500円前後
水温:22度~27度
飼育難易度:非常に易い

ベタと言えばこの『トラディショナル・ベタ』が有名です。全ての種類のベタの中で最も流通量が多く、ホームセンター等でもよく見かける最も一般的な種類になります。歴史の浅い改良ベタの中にあっては、比較的古くからある種類です。その為カラーバリエーションが豊富で、特に単色系の個体の完成度は高いのがトラディショナル・ベタの特徴です。

トラディショナル・ベタはベタ飼育の入門種とも言える存在です。他の種類のベタに比べると身体が丈夫で、飼育も非常に優しく、価格も安価な個体が殆どなのです。

しかし、気性が非常に荒く、『闘魚』の名に相応しい気の強さを発揮しますので、基本的に混泳には向かず、例え雌雄であっても気に入らない場合は喧嘩をしてしまうので、基本的には単独飼育になります。その反面、非常に人懐こく、飼い主によく慣れる為、魚というよりはペット感覚で飼育する人も多いようです。

2.海外での人気種『クラウン・テール』

性格:個体によっては温厚なタイプもいる
価格:1000円前後
水温:22度~27度
飼育難易度:易い

クラウンテールは『ショーベタ』と呼ばれる、より美しく品種改良された種類のベタです。その名の通り『王冠』のようなギザギザした長いヒレが特徴的で、特にヒレが糸状に長く垂れた個体や切れ込みが深い個体ほど優良個体とされ、高価格で販売されやすいです。
『ショーベタ』は高価なものが多いですが、クラウンテールはショーベタの中では比較的安価な個体が多い為、初めてショーベタを飼いたい人に人気のある種類で、特に海外での評価が高いベタです。一般的なペットショップではあまり見かけないので、購入する場合は専門店を訪ねるのが良いでしょう。
ベタは基本的に気が強く、混泳には向かない熱帯魚ですが、ショーベタの様な改良を加えられたベタは個体によって性格にかなりの差があります。中には混泳しても喧嘩をしない様な温和な個体もいますので、購入前によく話を聞いてから選ぶようにすると良いでしょう。

 

3.優雅な美しさは絶品な『ハーフムーンテール』

性格:個体によっては温厚なタイプもいる
価格:1000円~1万円前後
水温:22度~27度
飼育難易度:易い

『ハーフムーンテール』はショーベタに分類されるベタで、その名の通り非常に大きな尾ヒレが特徴的で、開くと半円系になる事からこの名が付けられたと言います。ハーフムーンテールのショーベタの中ではかなり価値が高い品種で、個体によっては数万円から10万円以上する事さえあります。
元々はトラディショナル・ベタを改良して作られた『デルタテール』と呼ばれるベタが元になった品種で、より大きくて華やかなヒレを持つように品種改良を重ねた為、美しさでいえばベタの中でもトップクラスになります。
ベタの中でも特にヒレが長く、その他泳ぎが遅く、水流に弱い一面がありますので、なるべく水流を小さくする事が飼育上求められます。また水質や水温の急激な変化には弱く、ストレスで折角の美しい尾ヒレが破れてしまう事もありますので飼育の際には注意が必要です。

4.鯉にそっくりな改良種『プラガット』


性格:非常に活発で攻撃的
価格:5000円前後
水温:22度~27度
飼育難易度:易い

『プラガット』は別名を『ショートテールベタ』と呼ばれ、他とは異なる短いヒレが特徴的なショーベタに分類されるベタです。プラガットは元々原種のベタを闘争用に改良された種類ですので、他と比べても体高があり、体つきもシッカリとしています。
プラガットの中には錦鯉のようにマーブル模様の美しい体色をしている個体も多く、そういった個体は『鯉ベタ』と呼ばれ、愛好家たちの間で高い人気を博しています。
他のベタとは違い、闘うために作られたベタですので、性格的には非常に気が強く攻撃的な個体が多いです。また短いヒレは素早く動き回るのにも適している為、俊敏で活発な個体が多いのもプラガットの特徴になります。

 

5.愛好家に大人気『ワイルド・ベタ』

性格:他の種類に比べると温厚な個体が多い
価格:1000円~5000円前後
水温:22度~27度
飼育難易度:易い

『ワイルド・ベタ』とはその名の通り野生のベタを意味し、改良される前の、つまりベタの原種を指します。ワイルド・ベタには50種類を超える品種が存在し、その多くは東南アジアなどの流れがない水域に自生しています。
ワイルド・ベタは改良された他のベタに比べると、体色も地味でヒレも短く、あまり華やかさは無いですが、他のベタにはない野性味がこの種類の大きな魅力です。あまり一般にはお目に掛かれないですが、中々にコアなファンがいるマニア向けのベタと言えるでしょう。
ワイルド・ベタは他のベタに比べると、そこまで攻撃性が強い個体も少ないので、多くの場合は雌雄ペアで飼育するのが一般的です。とは言ってもベタである以上、全く喧嘩が起きない訳ではないので、飼育する際は流木や水草などで、隠れ家を作ってあげましょう。

まとめ

如何でしたでしょうか。ベタと一口に言っても様々な種類があり、以外と奥が深いと思いませんでしたか?
ベタには『ラビリンス器官』という、空気から直接酸素を得られる呼吸器がある為、エアレーション等の機材を必要とはしません。その為ビンや小さな容器でも飼育することが可能で、インテリアとして小瓶で飼育する人も多くいます。
しかしベタも生き物である以上、きちんとした設備のある水槽で飼育することが望ましいのは言うまでもありません。
きちんとした環境で大事に育てていれば、きっとベタもそれに応える様に、綺麗で健康な個体に育ってくれるでしょう。

ベタの懐く動画

 

魚では珍しく人に懐くので、より一層可愛く感じてしまいます。

あなたも是非ベタを飼ってみてはいかがでしょう。とてもおすすめです。

 

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参照・画像出典:YouTube(00007 Sapphire
(本記事は上記の報道や情報を参考に執筆しています)

 

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