グッピーの産卵時間と繁殖のコツ
グッピーは丈夫で初心者にも大変育てやすい熱帯魚ですが、ブリーディングも比較的容易なことで知られています。
グッピーは、通常オスとメスを飼育していると自然に増えるものです。メスは1か月に1度仔を生むと祝えるほど繁殖力が旺盛です。
エンゼルフィッシュやディスカスなど、通常の熱帯魚は卵を産みますが、グッピーは胎生なのです。つまり、交尾のあとメスの体内で卵がふ化し、稚魚になった状態で外に出てくるということです。
メスが一度に生む仔の数は30匹程度と言われていて、およそ6時間ほどかけて出産します。
グッピーが増える環境
グッピーはオスとメスが同じ水槽で飼われているだけで、通常は増えてきます。ただ、繁殖を目的とするならばよりグッピーが増えやすい環境を作ることも大切です。
1.水槽の大きさ
画像出典:https://www.shopping-charm.jp
1ペアを飼うなら30㎝水槽で十分です。
ただし、将来的に数が増えることも考慮して45㎝以上の少し余裕のあるサイズのほうがいいでしょう。
10ペア以上を同時に買うなら60㎝水槽では狭いので、それ以上の大きさの水槽が必要です。グッピーの繁殖力は非常に高いです。
ただし専門的にブリーディングする場合は、系統の交雑を避けるため選別用や出産用などの水槽もいくつか必要になります。
2.ろ過装置
画像出典:https://www.shopping-charm.jp
上部フィルターは避けたほうが無難です。
パワフルでろ過能力が高い反面、水流が強くグッピーのヒレを痛める恐れがあります。また吸い込み口に稚魚が巻き込まれる可能性も高いです。
スポンジ式のフィルターを使用するか、上部フィルターの吸い込み口に巻き込み防止用の覆いをしましょう。
3.水温と水質
画像出典:https://www.shopping-charm.jp
25℃前後くらいがちょうどいいです。
10℃や30℃など極端に低かったり、高かったりすると寿命が短くなり繁殖が上手くできません。
水温が一定であるほうがグッピーの繁殖も安定するので、夏場はクーラーを設置し、冬はヒーターを入れてあげるとよいです。
グッピー自体は丈夫なので弱酸性から弱アルカリ性まで耐えますが、繁殖を目指すなら水質は中性の方が仔が生まれやすいです。
4.混泳は避ける
グッピーは混泳に向いた魚ですが、繁殖を目的とした場合せっかく生まれた稚魚が他の魚に食べられてしまうことがあります。したがって、出来る限りグッピーだけの水槽を用意することが望ましいでしょう。
5.産卵箱
画像出典:https://www.shopping-charm.jp
画像出典:http://blogs.yahoo.co.jp/
メスの腹部が膨らみ、黒くなってきたら出産が近いサインです。
自然に稚魚が出てくるのを待っても良いのですが、産卵箱や隔離用水槽にメスを移した方が確実に仔が生まれたことを確認しやすいです。
メスも稚魚を食べることがあります。
6.水草
画像出典:https://www.shopping-charm.jp
混泳している場合でも、稚魚が生まれてすぐ隠れられる場所があれば問題ありません。ただ、水草を用意してあげたほうが稚魚がうまく隠れられるので出来れば用意してあげましょう。
成長が早く葉がやわらかいのでヒレを痛める心配がありません。
7.稚魚のエサ
画像出典:https://www.shopping-charm.jp
グッピーの稚魚にはブラインシュリンプや稚魚用の人工飼料を与えるようにしてください。
成魚の口よりも大きくなったら、もう食べられる心配は無いので親と一緒の水槽に移しましょう。
まとめ
「グッピーに始まり、グッピーに終わる」という格言があるほど、グッピーの飼育は容易であり、奥が深いものです。
いつか自分だけのグッピーをつくってみたいですね。
(本記事は上記の報道や情報を参考に執筆しています)
最新情報をお届けします