ベタの繁殖恋愛物語|お見合いから子育てまで
ベタをはじめとしたアナバスの仲間は、繁殖形態がとてもユニークと言えます。
たとえばベタならば「泡巣」です。これはバブルネストビルダーと呼ばれ、少し変わった繁殖行動です。
今回はそんなベタの繁殖について順を追ってみていきたいと思います。
ベタのお見合いから産卵、子育ての様子までを紹介します。
バブルネストビルダーとは、「泡巣」をつくって卵や稚魚を守る繁殖行動をする熱帯魚のことです。
ベタを飼っていると、水面に細かい泡がいつまでも消えずに残っていることはありませんか?
ベタはこの泡巣を使って子育てをします。
しかもベタはオスが子育てを担当します。
ベタのオスが甲斐甲斐しく卵や稚魚の世話をする様子が、何とも言えない感動を与えてくれます。
しかし、泡は非常に壊れやすいので、ベタの繁殖の邪魔にならないように水流を弱める工夫をしてください。
上部フィルターや外掛け式フィルター、外部フィルターなどのフィルターは一般的に水流が強いので注意してください。
水流も弱いですし、卵や稚魚が吸い込まれる心配もありません。
私たちのもとにベタがやってくるまでの間に、実に様々な系統の特徴が入り混じっています。
したがって、親ベタの色や模様、エラやヒレの形がダイレクトに子に受け継がれるとは限りません。
大抵の場合は、「同色」×「同色」=「同色」
と予想するものですが、時に予測がハズれ「二色」や「マーブル模様」になったりします。
これはすでに述べたように、一見純粋な「単色(レッド、ブルー、イエロー、ホワイトなど)」に見えても、今の世代に現れていないだけということも十分考えられます。
思いもよらない模様や色が現れたたら、がっかりするのではなくむしろ楽しみましょう。
どんなベタのベビーが生まれるのか、想像しながら待つとよいです。
メスの個体選び
画像出典:http://aquarium-fish.kamihata.net/
ベタのオスについては健康状態が良く、普段から泡巣をつくっているような個体がベストです。
お見合い編|相性を見極めて
画像出典:https://plaza.rakuten.co.jp/
ベタのオスとメスをいきなり同じ水槽に入れてはいけません。ベタにも人間と同じように相性があります。なので産卵に至るかどうかはオスとメスの相性の問題と言えます。こればかりは正直、両者を会わせてみないと分かりません。
あるいは産卵箱(サテライト)をつかって、オスがいる水槽に入れます。

オスがメスに巻き付くようにしていたら求愛行動と言えます。
オスはその都度、卵を泡巣に運びます。(オスが口に卵を含み泡巣に運びます)
産卵が終わったあとは、メスを取り出して別の水槽(元々いた水槽)に戻してあげてください。ここから先の子育てはオスが担当します。
ベタのメスがそのまま水槽に残っていると、卵を食べてしまったりオスに攻撃される恐れがあります。速やかにメスは取り出しましょう。
そんなときもオスが必死に修繕していきます。ベタの繁殖はこのように少し変わっています。
じっくりと観察してみてください。
オスも水槽から取り出します。餌も食べずボロボロの状態ですのでお疲れ様と声を掛けてあげて下さい。
1か月以降は人工飼料も食べられるサイズになるので、徐々に切り替えていきます。
半年後には立派な成魚となり、次の繁殖が可能となります。
まとめ
グッピーほど容易ではありませんが、ひと手間加えるだけでベタのブリーディングも十分可能です。
自分だけのベタをつくれば、思い入れも感動も今まで以上になること間違いなしです。
繁殖動画
※本記事内のflickr画像につきましては、flickrの埋め込み機能を利用して掲載させていただいております。
(本記事は上記の報道や情報を参考に執筆しています)
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