2017 04/26
飼育

癒し系!?キモかわいい!?ウーパールーパーの不思議な魅力と育て方

ウーパールーパーと聞けば、多くの人がその愛嬌のある姿を思い浮かべることができるでしょう。中には、どこか懐かしい響きだと感じる方もおられるかもしれません。

ウーパールーパーのブームが起こったのは80年代のこと。しかし、その何とも言えない可愛らしさは今も人々の心を捉えて離しません。

今回は、そんな不思議な魅力を持つウーパールーパーについてお話します。飼育器材やコツもお伝えしますので、ぜひ最後まで読んでいってください。

ウーパールーパーとは

Ambystoma mexicanum
ウーパールーパーの正式名称は「メキシコサラマンダー」といいます。どこか刺々しい印象ですよね。ウーパールーパーという名称は、日本で一般向けに売り出される際につけられた、あだ名のようなものなのです。

体長は10~25㎝。寿命は飼育環境や個体差に大きく左右されますが、10年以上生きる可能性があります。稀に20年を超える個体も存在するため、一概には言えません。

ウーパールーパーは生物学的な分類上、両生類のサンショウウオの一種とされます。両生類と聞くと、陸地に上がることのできる生物を想像してしまいますが、ウーパールーパーは一生を水の中で過ごす生き物であるため、一般的な魚類と同様に水槽いっぱいに水を入れて飼育します。

私たちがよく知る、手足が生えたオタマジャクシのような姿は幼体であり、稀にではありますが環境次第では生体に変体することもあります。成体となったウーパールーパーは、その特徴であったエラとヒレを失い、イモリのような姿になります。

しかし、通常の飼育環境課においてはその可能性は無いに等しいため、心配には及びません。また、繁殖においても幼体のままで行うことが普通であるため、あえて変体させる必要は無いといえるでしょう。

丈夫で水質にもうるさくない生き物であるため、初心者でも問題なく飼育することができます。

ウーパールーパーの種類

ウーパールーパーの種類は、体色によって分類されます。種類は細かく分類すれば非常に多くなりますが、人気があるのは下記の4種類です。

リューシスティック(ホワイト)

Ambystoma mexicanum
ブラック

Wally Head-shot

マーブル

Ambystoma mexicanum - Axolotl - Achoque
 ゴールデン
axolotl

ウーパールーパーの飼育環境

Axolotl

ウーパールーパーは、その独特な見た目から特別な飼育器具が必要だと思われがちですが、基本的には通常の魚類と同じ環境で飼育可能です。

  • 水槽(必須)
    ウーパールーパーは成長すると20㎝を超える生き物です。また、排泄物が大きく水を汚しやすい特徴もあるため、水槽は十分な広さがあり、水質の安定しやすい60㎝以上のものを推奨します。
  • ろ過装置(必須)
    ウーパールーパーは水質の悪化には弱い性質を持っています。水槽内で雑菌が繁殖してしまうと、様々な病気にかかってしまいます。ろ過性能の高い外付けフィルター、上部フィルターの使用を推奨します。
  • エアレーション
    ウーパールーパーは肺での呼吸も可能なため、エアレーションが無くとも死に至ることはありません。しかし、特徴であるフサフサのエラを維持するためには欠かせません。(後述)
  • 隠れ家
    ウーパールーパーは物陰に潜み、じっとしていることを好む性格です。石や流木、タコ壺などの隠れ家を与えてあげると喜ばれるでしょう。観察できなくなることを危惧する方もおられるでしょうが、彼らも隠れてばかりではありません。動くときは動く、休む時は休む。そのような自然な姿を観察することもアクアリウムの醍醐味でしょう。
  • 水槽用クーラー(夏場)
    ウーパールーパーの適正水温は5~25度とされています。そのため、夏の日本の室内温度はウーパールーパーにとって暑すぎるのです。クーラーを設置することにより、少しでも水温を下げてあげましょう。一方で冬のヒーターを用いた加温は無くても問題ないことがほとんどです。

飼育のコツ・注意点

 


Platy and bloodworms
餌は人工飼料で問題ありません。ウーパールーパー専用の餌も販売されていますが、入手が困難な場合にはナマズ用の餌で代用可能です。

ウーパールーパーは基本的には肉食の生き物です。そのため、定期的に小型の金魚やメダカ、赤虫、イトミミズ、昆虫などの生餌を与えると喜ぶでしょう。

エアレーション

画像出典:http://waterforestdesign.blog87.fc2.com

水中の酸素が不足すると、ウーパールーパーのエラが退化します。その結果、望まない変体をする可能性があります。

また、ウーパールーパーのチャーミングポイントであるフサフサのエラは水中の酸素が豊富にある場合によく発達します。美しく育てるためには、エアレーションによって十分な酸素を水中に溶け込ませてましょう。

ろ過装置の水流

ADAリリィパイプP(出水用)

画像出典:http://www.adana.co.jp

泳ぎが得意ではないウーパールーパーは自然界では沼地などの水の流れの緩やかな場所に生息しています。そのため、ろ過装置から贈られる水の勢いが強すぎるとストレスを与えることになります。

ポンプの動作を調整する、水の出口に緩衝材を設置するなどして水槽内の水流を極力弱めましょう。ADAリリィパイプPもおすすめです。

底砂

画像出典:https://tw.bid.yahoo.com

底砂の設置には否定的な声も多く聞かれます。砂を飲み込む習性のあるウーパールーパーが、体内で砂を詰まらせる可能性を危惧する方が多いためです。

しかし、その可能性は稀であると言えます。底砂推奨派の声も多く聞くことができますし、事実、底砂を用いて飼育している方も多くおられます。

底砂は水槽レイアウトの幅を大きく広げます。水槽に華やかさを求める場合は、過度に心配せずに設置してよいでしょう。

混泳
Axolotl
ウーパールーパーは肉食の生き物です。小型の魚は食べられてしまうでしょう。一方、口に入らないサイズの大きな魚は、ウーパールーパーのエラを餌だと思い食べようとします。エラを損傷することは見た目の問題だけではなく命にもかかわる重大な事です。他の魚との混泳は避けましょう。

ウーパールーパー同士の混泳は可能です。穏便な性格であるため、争いが起こることは稀です。しかし、餌が不足した状態が続くと共食いが発生することがありますので、十分な量の食事を与えましょう。

まとめ

Axolotl
ウーパールーパーは一風変わった生き物ですが、飼育難易度は高くありません。しかし、飼育をする際には10年以上も連れ添うこととなります。沢山のウーパールーパーを見て、あなたが特別に気に入った1匹を家に迎えるようにしましょう。

では、よいウーパールーパーLIFEを!

※本記事内のflickr画像につきましては、flickrの埋め込み機能を利用して掲載させていただいております。

 

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