海水魚の飼い方|初心者が知っておくべき5つの注意点
有名な海水魚と言えば、やはり「カクレクマノミ」ではないでしょうか。映画『ファインディング・ニモ』で有名になりましたよね。
このように海水魚は淡水魚とは違った魅力があります。
もしすでに淡水魚を飼っていたら「次は海水魚だ!」と考える人も少なくないのではないでしょうか。基本的には淡水魚を飼う要領と同じですので、それほど構えることもありませんが少し勝手が違うところもあります。
注意すべきポイントを以下まとめてみました。
1.海水をつくる手間
海水魚はその名の通り海水に棲んでいます。なので水槽の水も海水でなければなりません。近くに海があれば汲んでくればいいのですが、水替えの度に海水を持ち運ばなければいけない手間があります。また近くに海が無ければ自分の手で海水をつくる必要があります(人工海水)。
画像出典:http://www.rva.jp
淡水魚であれば気にすることは水道水に含まれる「カルキ」くらいでした。
しかし海水魚を飼う場合にはこうした「水づくり」にひと手間加える必要があります。
2.海水魚は「塩水」では飼えない
同じしょっぱいなら、料理に使う食塩を溶かして「塩水」をつくればいいのでは? と考えるかもしれません。しかしこれは絶対にやめましょう。
海水魚は「塩水」では飼えません。
含まれている量はごくわずかな量なのですが、これが海水魚にとって重要です。しかし食塩にはこれらが含まれていないので代用ができないのです。
やはり、人工海水をつくる際には素直に市販されている「人工海水の素」を活用するほうが無難です。
3.電気器具と底砂
画像出典:http://item.rakuten.co.jp/
また海水アクアリウムに使う底砂はサンゴ砂が一般的です。海水魚はアルカリ性の水質を好むのですが、サンゴ砂は海水をこのアルカリ性に傾けてくれる性質があるので重宝されています。しかし淡水によく使われるソイルにそういった性質は無いので転用はできません。
4.海水魚は繁殖が難しい
▼シリキルリスズメダイの産卵
画像出典:http://blog.goo.ne.jp
それは原産地の海水に含まれるプランクトンを入手することが困難なためです。プランクトンを入手できなければ稚魚を育てることができません。
スズメダイなど海水魚の中でも比較的繁殖に向いている魚もいますが、淡水魚全般と比べるとやはり海水魚の自家繁殖は難しいと考えたほうがいいでしょう。
繁殖目的で飼うとがっかりな展開になる可能性が高いです。
5.塩だれが気になる
水槽内でエアレーションをしたときの飛沫が乾くと塩だれになります。塩だれは水槽のフタや水槽上部の壁面、あるいは水槽を置いている場所周辺を塩で汚してしまいます。こまめにふき取る必要がありますので少し面倒かもしれません。
まとめ
さて、ここまで海水魚を飼う場合の注意点をいくつか挙げてみました。
いかがだったでしょうか。海水魚は少し難しそうでしょうか。
でも基本的には淡水魚を飼う場合と同じです。
最初のチャレンジは誰でも難しく思えるものですから、気楽に始めましょう。
ちなみに海水魚は淡水魚に比べ少し値段が高いと言われていますが、安い生体ももちろんあります。
おすすめは最初に挙げた「カクレクマノミ」です。
それから「デバスズメダイ」などスズメダイ科の魚もおすすめです。
▼デバスズメダイ
画像出典:http://www.geocities.co.jp
丈夫な個体ですから、よくスターティングフィッシュとして用いられている魚です。カクレクマノミもデバスズメダイも性格がおとなしい魚なので混泳に向いていますね。後から他の魚を追加するときに便利です。
少しずつ学びながら海水魚を飼ってみましょう!楽しいですよ!
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