2016 12/09
海水魚

見た目も華やか!海水水槽にお勧めの掃除屋5選

海の一部を切り取ったような美しい海水水槽は、見ているだけで疲れた心を癒してくれます。そんな美しい水槽の大敵と言っても良いのが、景観を損なう『コケ』や『汚れ』の存在です。ガラス面にコケが付くと汚く見えますし、餌の食べ残しの汚れは水質の悪化にも繋がります。

とはいえ、コケや食べ残しが出るたびに掃除をしていたら大変ですよね。そんな時に便利なのが、コケや食べ残しを食べてくれる、所謂『水槽の掃除屋』と呼ばれる生き物の存在です。掃除屋となる生き物を水槽に導入すれば、コケや食べ残した餌を掃除してくれて、水槽を綺麗に保つのに役立ってくれます。

でも掃除屋と言っても色々いるし、一体何の生き物を導入すればいいのだろう、と悩んでしまう方の為も多いと思います。
そんな方の為に、ここでは水槽の掃除屋としてお勧めな生き物をご紹介していきましょう。

1.底砂の掃除屋「マガキガイ」

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画像出典:http://www.shopping-charm.jp

体長:~6㎝まで
価格:数匹で1000円前後
水温:15度~24度前後
飼育難易度:低い

一見すると地味に見えるマガキガイですが、実はこの貝には非常にユニークな特徴があります。それは何と『目玉』がカタツムリの触覚の様にニョキっと生えている事です。初めて見た人はエイリアンか何かと勘違いしてしまうかもしれませんが、この触覚のような目玉と、ホースの様に長い口で餌を吸い込んでいる様子は非常にユニークで、愛嬌があります。

マガキガイは海水水槽の掃除屋の代名詞とも言える存在です。主に底砂のコケ取りとして導入されることが多いですが、それ以外にもライブロックのコケや有機物も食べてくれます。水槽の一番下にある底砂は掃除がし辛い為、マガキガイを導入すると非常に便利で、水槽掃除も楽になります。

マガキガイは基本的に大人しい性格で、飼育難易度も高くないので初心者でも飼い易い巻貝です。環境への適応能力も高いので立ち上げたばかりの水槽でも慣れやすく、また攻撃的な性格でなければ、殆どの海水魚と混泳が可能です。

2.見た目が綺麗な『タカラガイ』

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画像出典:http://www.shopping-charm.jp

体長:~10㎝前後
価格:500~1000円前後
水温:24度前後
飼育難易度:普通

タカラガイは漢字では『宝貝』と書き、その名の通り昔はお金の代わりに使われていた程美しい貝です。陶磁器を思わせる光沢のある貝殻は滑らかで美しく、確かにお金の代わりに使われていたのも納得できます。タカラガイは種類によって大きさや色彩が異なり、中には雪の様に真っ白な個体も存在します。掃除屋としてだけでなく観賞用としても非常に価値がある貝です。

掃除屋としてのタカラガイは、主にライブロックやガラス面に付いたコケ掃除に役立ってくれます。中でも『シアノバクテリア』と呼ばれる臭いや毒素を発生するコケを食べる能力に優れている為、水槽の臭い対策や毒素による悪影響を防ぐ効果も期待できます。

タカラガイはその美しい見た目のせいか、飼育難易度が高そうに思われがちです。しかし実際のところそうではありません。基本的に海水魚が飼育できる環境であれば飼育は容易です。また小型の種類が多く成長速度も遅いので、小型水槽に導入する事も出来ます。

3.華やかなエビ『キャメルシュリンプ』

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画像出典:http://www.shopping-charm.jp

体長:5㎝前後
価格:500円前後
水温:25度前後
飼育難易度:低い

赤と白の鮮やかな縞模様が美しいキャメルシュリンプは、別名を『サラサエビ』と言い、日本でも岩礁地帯で見られる小型のエビです。見た目が華やかな事と、体が丈夫で飼育もし易い事から非常に人気があり、昔から観賞用として飼育されてきました。

キャメルシュリンプは餌の食べ残しやライブロックのコケだけでなく、『カーリー』と呼ばれる水槽内の厄介者も駆除してくれる、掃除屋としてはかなり優秀なエビです。また気が強い種類が多いエビの中にあって、比較的温和で複数飼育にも向きますので、複数で飼育すればより掃除屋としての効果が期待できます。

他のエビに比べると魚との混泳もし易い種類になりますが、気の強い魚や大型の魚と混泳させると食べられてしまう可能性があります。また水温の変化に少々弱いところがありますので、注意しましょう。

4.寄生虫除去には『スカンクシュリンプ』

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画像出典:http://chanet16.up.n.seesaa.net

体長:4~6㎝
価格:2000円前後
水温:20~25度前後
飼育難易度:普通

スカンクシュリンプは体の模様が動物のスカンクに似ている事からそう名付けられたエビで、別名を『アカスビモエビ』または『クリーナーシュリンプ』とも言います。

スカンクシュリンプの掃除能力はかなり高く、コケや食べ残しの掃除に積極的です。またそれ以外に魚の体の汚れや寄生虫を食べて掃除する、と言う他の掃除屋には見られない特色があります。その為掃除屋としてだけでなく、海水魚の病気予防として導入されることも多いです。見た目も華やかで掃除屋としての能力もピカイチ、しかも寄生虫まで食べてくれる、掃除屋としてこれ以上ない存在だと言えるでしょう。

比較的飼育し易く性格も温和ですが、餌を探すことに非常に積極的で、活発に魚の体を掃除しようとする傾向があります。その為気の弱い魚や警戒心の強い魚にストレスを与えてしまう事も有り得ますので、注意してください。

5.優秀な掃除屋『トゲアシガニ』

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画像出典:http://thumbnail.image.rakuten.co.jp

体長:5~6㎝
価格:500~1000円
水温:24度前後
飼育難易度:普通

トゲアシガニはその名の通り、小さな棘が沢山付いた長い脚が特徴的な小型のカニです。地味な体色の種類が多いカニの中でも見た目が良い為、サンゴ水槽などの華やかな水槽に導入しても馴染んでくれます。

マガキガイに並ぶ水槽の掃除屋として有名で、多くのアクアリストが導入している優秀な掃除屋です。雑食性が強く、コケは元より餌の食べ残しや水槽内に溜まった有機物等も食べてくれます。また動きが早く行動範囲も広い為、ガラス面からライブロックに至るまで、広い範囲を掃除します。体が平たく、他の掃除屋が入り込めないような狭い場所まで入れるので、とても優秀で頼りになります。

トゲアシガニの飼育は比較的楽で、水質の悪化にも強いので初心者でも飼育は可能です。しかし別の種類のカニと混泳させると食べられてしまう事が多く、また自分より小さな魚を襲う事もあるので、混泳には少々気を使う必要があります。

まとめ

以上、海水水槽にお勧めな掃除屋をご紹介してきましたが、如何だったでしょうか。気に入った掃除屋は見つかりましたか?

水槽内では脇役扱いされがちな掃除屋ですが、上記した5種はいずれもメインとなる魚に引けを取らないだけの魅力があります。特にタカラガイやキャメルシュリンプ等は水槽のメインになってもおかしくない存在感と美しさを持っています。

また掃除屋も生き物なので、当然のことながら飼育している魚との相性の良し悪しが存在します。中には『掃除用だから』という理由で、攻撃的な魚のいる水槽に大人しい掃除屋を導入してしまうアクアリストも存在します。

タンクメイトとして迎える以上、きちんと相性の良し悪しを考えた上で導入するようにして下さい。そうすればあなたの水槽はより一層美しく良いものとなっていく事でしょう。

 

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