初心者向け!流木とレイアウトの基礎知識
アクアリウムの魅力は熱帯魚だけではなく、魚たちをより魅力的に演出するレイアウトにもあります。
掃除のしやすさを重視するなら、水槽内に砂を含め一切ものを置かない「ベアタンク」という方法もありますが、やはり殺風景な感じは否めません。もし水槽を部屋のインテリアの一部として考えるならレイアウトに小物は不可欠と言えるでしょう。
流木だけではなくコケとあわせて配置するとかなりかっこよく仕上がります。
流木の種類
つくりたいレイアウトをイメージしながら、どちらのタイプの流木が合うか考えてみてください。
ブランチウッド
ブランチウッドの特徴は「細さ」と「枝分かれ」です。写真のとおりブランチウッドは、先端部分がいくつにも枝分かれています。細くて長い枝は立体的に伸びているので、それ自体で独特の雰囲気を醸し出してくれます。ひとつ置いておくだけでレイアウトの印象がかなり変わりますね。
ホーンウッド
ホーンウッドは、ブランチウッドと比べてやや太く、「枝」というより「幹」に近い印象です。比較的ずっしりとした重みがあります。立体的な形状のブレンチウッドに比べホーンウッドは一つ一つが独立しているので、いくつかの流木の組み合わせでレイアウトを工夫できます。特に配置にこだわりたい場合は、複数のホーンウッドを使った配置がおすすめです。
流木だけを使ったレイアウト
ですから通常は水草を入れたりコケを這わせたりしたうえでレイアウトします。
ブランチウッドのみ
ホーンウッドのみ
流木の値段
水槽の大きさに合わせて流木の大きさを決めるといいでしょう。相場は以下の通りです。
45cm 3,000円~4,000円
60cm 4,000円~7,000円
流木のレイアウト例
正面から見た構図の種類は主に3つあります。
もちろんこれら3つの型にとらわれる必要はありませんが、型を基本に自分流にアレンジすると納得のいくレイアウトになると思います。
いったん水を入れて実際に生体を飼い始めてしまうと、レイアウトの変更は大変手間のかかる作業となります。ここはじっくりと時間をかけて決めていくといいですね。
1.凸型
水槽の中央に流木を配置します。巨木がそびえる感じに仕上がります。
迫力あるレイアウトですが、左右の空間の使い方が難しいです。
センスが問われる構図と言えるでしょう。
2.凹型
凸型とは逆に水槽の中央部に何も置かず、大きなスペースをつくる配置です。
アクアリウムの水槽レイアウトで最もよく目にする配置となります。
両サイドの配置と中心の空間にはっきりとした違いを出せるので、遠近法による奥行きの表現が比較的容易と言えます。
3.三角型
水槽の左右どちらかに流木を寄せ、もう片方に空間をつくります。
ポイントは奥の角から手前の角に向けて流木を置くことです。
そうすると対角線を使った配置ができるので、単純に奥行きの長さ以上の広がりを表現することが出来ます。
流木が浮いてしまう! そんなときは?
せっかく流木を水槽に置いてみたのに、水を入れると浮き上がってしまった、なんてことがよくあります。流木が沈むようにするにはどうしたらいいでしょうか。方法は3つあります。
1つは沈むまで水に浸けておくという方法です。生体を入れるまでに時間がある場合はこの方法でやってみるといいでしょう。
時間はかかりますが、流木の中の空気が抜け切ると沈むようになります。
鍋などで流木を煮ます。流木からアクが出てくるので、鍋に色が着いたりする場合があるので注意してください。
レイアウトを邪魔しないように工夫しましょう。もしレイアウトに大きな石を組み合わせる予定があるなら、うまくカムフラージュ出来ると思います。
コケとの組み合わせ
ウィローモスというコケを使うのですが、非常に丈夫な植物なので初心者にも扱いやすいです。
やり方は簡単で、まずウィローモスを細かくちぎり流木にペタペタと貼り付けていきます。あとはテグスなどでぐるぐる巻きにしておくだけで完了です。そのまま水槽に入れておくと流木とコケがくっついてくれます。余裕があればぜひやってみてください。
まとめ:レイアウトのコツは遠近法
いかに広く見せるかがレイアウトのポイントです。
そこで使うのが遠近法です。
これを少し意識してレイアウトしてみると中を広く見せることが出来ます。
そうすると奥の水草も手前の水草に隠れることなく全部見えるので、奥行きを感じるレイアウトが出来ます。
また、手前に流木や石を置くときは大きいものを置きます。今度は水草の例と逆のことを言っていますが、こうすることでより奥行きを表すことが出来ます。同じ大きさでも遠くにあると小さく見えますよね? それと同じで手前に大きいものをおいて、後ろに行くほど小さいものを配置すれば遠近法で遠くにあるように見えるんです。
手前に大きい石や流木を置いて、一番後ろに背の高い水草を配置するとなると水槽中央に広い空間があるほうが初心者にもやりやすいです。そのため凹型をベースにレイアウトを考えると、遠近法も意識できると思います。
ウィローモス巻きつけ方
参照・画像出典:http://www.adana.co.jp
参照・画像出典:http://funabashiaqua.blog117.fc2.com
参照・画像出典:http://yoshiki-furuki.blog.jp
参照・画像出典:http://first-farm.com
(本記事は上記の報道や情報を参考に執筆しています)
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