2016 12/17
レイアウト

初心者向け!流木とレイアウトの基礎知識

アクアリウムの魅力は熱帯魚だけではなく、魚たちをより魅力的に演出するレイアウトにもあります。

掃除のしやすさを重視するなら、水槽内に砂を含め一切ものを置かない「ベアタンク」という方法もありますが、やはり殺風景な感じは否めません。もし水槽を部屋のインテリアの一部として考えるならレイアウトに小物は不可欠と言えるでしょう。

そこで今回は定番の流木をメインに使ったレイアウトを紹介します。
流木だけではなくコケとあわせて配置するとかなりかっこよく仕上がります。

流木の種類

流木には大きく分けて2種類のタイプがあります。
つくりたいレイアウトをイメージしながら、どちらのタイプの流木が合うか考えてみてください。

ブランチウッド

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画像出典:http://www.adana.co.jp

ブランチウッドの特徴は「細さ」と「枝分かれ」です。写真のとおりブランチウッドは、先端部分がいくつにも枝分かれています。細くて長い枝は立体的に伸びているので、それ自体で独特の雰囲気を醸し出してくれます。ひとつ置いておくだけでレイアウトの印象がかなり変わりますね。

ホーンウッド

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画像出典:http://www.adana.co.jp

ホーンウッドは、ブランチウッドと比べてやや太く、「枝」というより「幹」に近い印象です。比較的ずっしりとした重みがあります。立体的な形状のブレンチウッドに比べホーンウッドは一つ一つが独立しているので、いくつかの流木の組み合わせでレイアウトを工夫できます。特に配置にこだわりたい場合は、複数のホーンウッドを使った配置がおすすめです。

流木だけを使ったレイアウト

流木のみのレイアウトだと以下のように、かなり無骨な印象になります。
ですから通常は水草を入れたりコケを這わせたりしたうえでレイアウトします。

ブランチウッドのみ

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画像出典:http://www.adana.co.jp

ホーンウッドのみ

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画像出典:http://www.adana.co.jp

流木の値段

値段はピンからキリまであるので一概には言えませんが、基本的に小さいサイズのものは安く、大きいサイズのものは高いと言えます。
水槽の大きさに合わせて流木の大きさを決めるといいでしょう。相場は以下の通りです。

流木の目安(水槽のサイズ/価格帯)
30㎝ 2,000円~3,000円
45cm 3,000円~4,000円
60cm 4,000円~7,000円

流木のレイアウト例

正面から見た構図の種類は主に3つあります。

もちろんこれら3つの型にとらわれる必要はありませんが、型を基本に自分流にアレンジすると納得のいくレイアウトになると思います。

いったん水を入れて実際に生体を飼い始めてしまうと、レイアウトの変更は大変手間のかかる作業となります。ここはじっくりと時間をかけて決めていくといいですね。

1.凸型

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画像出典:http://www.adana.co.jp

水槽の中央に流木を配置します。巨木がそびえる感じに仕上がります。
迫力あるレイアウトですが、左右の空間の使い方が難しいです。
センスが問われる構図と言えるでしょう。

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画像出典:http://funabashiaqua.blog117.fc2.com

2.凹型

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画像出典:http://www.adana.co.jp

凸型とは逆に水槽の中央部に何も置かず、大きなスペースをつくる配置です。
アクアリウムの水槽レイアウトで最もよく目にする配置となります。
両サイドの配置と中心の空間にはっきりとした違いを出せるので、遠近法による奥行きの表現が比較的容易と言えます。

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画像出典:http://yoshiki-furuki.blog.jp

3.三角型

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画像出典:http://www.adana.co.jp

水槽の左右どちらかに流木を寄せ、もう片方に空間をつくります。
ポイントは奥の角から手前の角に向けて流木を置くことです。
そうすると対角線を使った配置ができるので、単純に奥行きの長さ以上の広がりを表現することが出来ます。

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画像出典:http://first-farm.com

流木が浮いてしまう! そんなときは?

せっかく流木を水槽に置いてみたのに、水を入れると浮き上がってしまった、なんてことがよくあります。流木が沈むようにするにはどうしたらいいでしょうか。方法は3つあります。

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画像出典:http://matchthebait.com

1つは沈むまで水に浸けておくという方法です。生体を入れるまでに時間がある場合はこの方法でやってみるといいでしょう。

小さいサイズの流木ならバケツで、比較的大きいサイズなら衣装ケースなどに水を張って流木を置き、石などの重しで押さえつけながら水に浸けておくとよいでしょう。

時間はかかりますが、流木の中の空気が抜け切ると沈むようになります。

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画像出典:http://matchthebait.com
2つ目は煮沸する方法。
鍋などで流木を煮ます。流木からアクが出てくるので、鍋に色が着いたりする場合があるので注意してください。
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画像出典:http://blogs.yahoo.co.jp/
3つ目は水草用の重しを購入して流木に取り付けるというもの。
レイアウトを邪魔しないように工夫しましょう。もしレイアウトに大きな石を組み合わせる予定があるなら、うまくカムフラージュ出来ると思います。

コケとの組み合わせ

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画像出典:http://aqua-rosso.ocnk.net
流木にコケをはわせると、より一層雰囲気が出るのでおすすめです。

ウィローモスというコケを使うのですが、非常に丈夫な植物なので初心者にも扱いやすいです。

やり方は簡単で、まずウィローモスを細かくちぎり流木にペタペタと貼り付けていきます。あとはテグスなどでぐるぐる巻きにしておくだけで完了です。そのまま水槽に入れておくと流木とコケがくっついてくれます。余裕があればぜひやってみてください。

まとめ:レイアウトのコツは遠近法

いくら大きいと言っても水槽のサイズには限りがあります。
いかに広く見せるかがレイアウトのポイントです。

そこで使うのが遠近法です。

これを少し意識してレイアウトしてみると中を広く見せることが出来ます。

まず、水槽に水草を置く場合ですが、手前には背の低い水草を奥に行くほど背の高い水草を配置しましょう。ひな壇のような感覚でしょうか。要するに背の高いものは後ろに、ということです。

そうすると奥の水草も手前の水草に隠れることなく全部見えるので、奥行きを感じるレイアウトが出来ます。

また、手前に流木や石を置くときは大きいものを置きます。今度は水草の例と逆のことを言っていますが、こうすることでより奥行きを表すことが出来ます。同じ大きさでも遠くにあると小さく見えますよね? それと同じで手前に大きいものをおいて、後ろに行くほど小さいものを配置すれば遠近法で遠くにあるように見えるんです。

手前に大きい石や流木を置いて、一番後ろに背の高い水草を配置するとなると水槽中央に広い空間があるほうが初心者にもやりやすいです。そのため凹型をベースにレイアウトを考えると、遠近法も意識できると思います。

ウィローモス巻きつけ方

(※↓詳しくはコチラへ)
参照・画像出典:http://www.adana.co.jp
参照・画像出典:http://funabashiaqua.blog117.fc2.com
参照・画像出典:http://yoshiki-furuki.blog.jp
参照・画像出典:http://first-farm.com
参照・画像出典:http://matchthebait.com
参照・画像出典:https://youtu.be/charm
参照・画像出典:http://www.rva.jp
(本記事は上記の報道や情報を参考に執筆しています)

 

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