2017 05/01
その他

拾ってきた流木の処理方法や注意点

流木は水槽のレイアウトになくてはならないものだと思います。しかし買おうと思うと結構なお値段がしますが、拾ってくればタダで流木をゲットすることが出来ます。

しかし、拾ってきた流木はちゃんと水槽に入れられる処理をしてあげないといけません。今回は流木の処理方法についてお話をしていきたいと思います。

1.拾ってきた流木を洗浄

やはり表面から綺麗にしていかないと表面にたくさん汚れが付いています、少しこすっただけで濁りが出るくらい汚れているのでしっかりと流木をこすって汚れを取りましょう

画像出典http://shitameda.com

2.流木のアク抜き

アク抜きはとても大事です。水槽の透き通った水が茶色くなってしまい見た目があまりよくありません。

アクの成分は、タンニン、フミン酸、フルボ酸などで腐植酸と呼ばれている物質です。この腐植酸が水質を弱酸性の軟水に変える効果があります。この効果によって色が茶色っぽくなるので、実はこれは魚などには害はありません。

害がないとはいえ、やはり透き通った水で飼育したいと思いますのでしっかりとアク抜きをしましょう。

水につける

画像出典:http://swallowjapan.net

流木が完全に浸かるくらいの容器に水を入れて長い間沈めておきます。アクが出てきたら水を換えての繰り返します。ですがこの方法は注意が必要です。なぜかというとものすごく時間がかかります。この方法では早くても1ヶ月以上は水につけてアク抜き必要になります。さらに小さい流木でその期間なので大きな流木だと何ヶ月もかかるということなのでのんびり待てる方だけこの方法をやってみるといいと思います。

鍋で煮沸をする

画像出典:http://aurarich.hatenablog.com

この方法は一番早くアクが抜けます。とても簡単で沸騰させた鍋に流木を入れて煮込みます。アクがたくさん出たらまた水を換えてを繰り返して行きます。ただ、この方法ではいくつか気をつけなければいけないことがあります。まず、鍋に入るサイズの流木しかアク抜きができないことです。
やはり大きな流木を水槽に入れたいという方が多いと思います。ですが、この方法では鍋に入るものだけに限定されるので小さな流木しかできません。さらに、流木の種類によっては流木内に含まれる樹液が加熱で溶け出しとても生体に有害なものになるので注意が必要です。

たくさん煮込むとこんな色になります↓

画像出典:http://harupapa.asablo.jp

発泡スチロールなどの箱にお湯を入れてつける

これは鍋と同じくお湯でアク抜きをする方法です。
この方法なら断熱容器なので、お湯の温度があまり下がらず、鍋のようにグラグラ沸かさなくても長時間お湯でアク抜きが出可能です。

やはり光熱費もかけずにやる場合はこの方法が一番です。
それにアクアリウムをやっている方なら熱帯魚を通販などで購入した場合、大きな発泡スチロールを手に入れられます。あと発泡スチロール以外にお風呂の湯船という方法もありますが、流木を洗っていたら次はお風呂場を必死に掃除しないといけないことが発生するので、注意が必要です。もしもやる場合は家族が居ない時間帯などにこっそりして綺麗にお風呂場を洗っておきましょう。

画像出典http://aquaturtlium.com/

市販のアク抜き剤や重曹を使う

画像出典:https://antiaging.akicomp.com

お湯や水などをつけておく時に市販のアク抜き剤や重曹を使うと早くアク抜きすることが出来ます。

ちなみに重曹と市販のアク抜きの成分はだいたいが一緒とのことなので重曹で問題ないです。ただ重曹は水質をアルカリにかえてしまうので、アク抜き後はしっかりと流木を洗いましょう。念の為に洗った後は、なにも入れていない水やお湯でつけておくのがいいと思います。

さらに、ブラックホールという活性炭を使うことで飼育水槽でアク抜きも出来ます。効果は2ヶ月程度なので交換しないといけないのとそれなりにお値段がかかるので予算がある方はやってみるのも良いでしょう。

ただ、注意が必要ですが必ず拾ってきた流木は綺麗に洗っておきましょう。拾ってきた流木には白カビがついていたりするので水槽が真っ白になんてことになりかねないので一度必ず洗うかお湯をかけるなどをしてちゃんと水槽に入れられる準備をしておきましょう。

白カビが発生するとこんな感じです。

画像出典:http://amatouaquarium.naturum.ne.jp

画像出典http://www.shopping-charm.jp

5パック価格:889円程度

3.浮いてしまう場合はの対応方法

画像出典:http://blog.livedoor.jp

カッコイイ流木を拾ってきてアク抜きも済ませて水槽に入れると沈まないってことは恐らく流木をよく拾いに行く方なら一度は体験したことがあるんではないでしょうか?

その時にどうしても沈ませたい時の方法をお話します。

流木に穴を開ける

流木に穴を開けることで空気が抜けやすくなるので目立たないところにいくつか穴をあけることです。

流木を沸騰させる

この方法はアク抜きでも使いますが、この方法は沈める方法としても効果的です。沸騰したあとに冷えることで浸透圧変化で木が水を吸収しやすくなるので効果的です。

ただ、先程も言いましたが流木によっては樹液が出てきて生物に有害で二度と使えない流木が出来てしまうので注意が必要です、やる場合は自己責任でお願いします。

流木に重りをつけてしまう

画像出典:https://blogs.yahoo.co.jp

この方法が一番シンプルでいいと思います。
重りをつけるのは様々な方法がありますが、やはり石を重りにしてやるのが簡単でオススメです。

石をやり方によっては重りに見せないようにレイアウトをしてあげれば目立たずに流木を沈めることが出来ます、どうやったら石を重りに見せないかを考えるのもレイアウトの楽しさが増えると思うのでとてもオススメです。

4.流木はどういうところで拾えばいいの?

夜明ダム
流木はダムに行くのが一番オススメです。
ダムによっては無料で流木をくれたりするので、お近くのダムを調べてお問い合わせをしてみるのもいいかもしれません。

その他では、川の上流や中流近くで探すのがいいと思います。ただやはり日本には杉の木が多いのですが杉は熱帯魚店で売られている流木のように水槽には使えないのでご注意ください。

あと川で探す場合はしっかりとヘルメットを着用して探しましょう、滑りやすくて怪我のする恐れがあるのでしっかりと身も守りましょう!
川 - River
また、海に拾いに行くのはやめておきましょう。
日本海の海辺(山陰地方)

海の流木には塩素が含まれています。塩素はアク抜きでも中々取り除けませんので、淡水魚などに使うと塩素が水質を悪化させて、最悪の場合は魚が死んでしまうことがあります。

カッコイイ流木があってもやめておきましょう。

5.まとめ

Driftwoods for interior display.
いかがだったでしょうか。流木を見つけるのは楽しいですが、ちゃんと安全に探しに行きましょう。

そして、しっかりと処理をしてから水槽に入れてあげましょう。それでは皆様のレイアウトが流木でさらにカッコよくなることを祈っております。

最後まで読んで頂き本当にありがとうございました。

 

※本記事内のflickr画像につきましては、flickrの埋め込み機能を利用して掲載させていただいております。

 

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