水槽レイアウトレシピ17|楽しくDIY!滝の流れる小さなテラリウムをつくる
かなり本格的に作り込んでいきますので、他とは完成度が違います。ぜひアクアリウム上級者を目指してチャレンジしてみてください。
1.用意するもの(値段は目安です)
- ガラス鉢(18㎝×20㎝) … 3,000円
- テトラマイクロフィルター … 1,000円
- 発泡スチロール板 … 1,000円
- プラスチック板 … 1,000円
- シリコンチューブ 1,000円
- 砂利 … 1,000円
- ハイドロボール(大中小) … 各1,000円
- 植物
エノキ … 1,000円
ツゲ … 1,000円
アラハシラガゴケ … 1,000円
2.水中フィルターを加工する
今回のテラリウムでは、容器の中に滝を再現するため電動式の「フィルター」を用います。
ただし、市販のフィルターをそのまま使うのではなく、扱いやすいよう少しフィルターに手を加えます。
こうすることで、テラリウムにもっとも適した形になりレイアウトもやりやすくなります。
画像出典(以下同様):https://www.youtube.com
使うのは「テトラマイクロフィルター」です。1,000円前後で入手できると思います。
今回のテラリウムで使う容器もまた小さいので、このくらい小型のフィルターを使います。
ちなみにテトラマイクロフィルターは電源コードが細いので、テラリウムの中で目立ちにくいという特徴もあります。
まずはこの給水口のパーツからです。パイプの部分とその受け口(黒)の部分です。
この出っ張りは本来給水パイプの位置を固定するためについているのですが、今回のテラリウムでは給水口を自由に動かしたいので取り除きます。
ニッパーなどを使って、思い切って切断しましょう。
切断面にはざらつきがあると思うので、ヤスリなどで滑らかにしておきましょう。
出っ張りがなくなり、フラットになりましたね。こっちはこれで終わりです。
このパイプの部分ですね。
画像の通り、だいたいの目安として目印をつけてカットしてください。
糸ノコなどを使って切断しましょう。
先ほどと同様、切断面にはヤスリをかけておきます。
ヤスリをかけるとパイプの内側に毛羽立ちができるので、これもカッターなどで削り、取り除いておきましょう。
切断したパーツはどちらも後で使うので、無くさないように注意してください。
こちらに接着剤を付けてください。
接着剤でくっ付けるということですね。
特徴は、ニオイがしない、プラスチックを溶かさない、乾きが速い、耐久性がある、などです。
このような形になれば、給水口の加工は終わりです。
実際にフィルター本体にセットしてみましょう。
3.ポンプボックスを作る
次にポンプボックスを作ります。
今回のテラリウムづくりでは、ここが一番の難関かと思います。
「滝」の心臓部ともいえる重要な箇所なので、頑張りましょう。
まず、発泡スチロール板を用意します。
最終的にこの発泡スチロール板を組み立てて、フィルターを収納する「箱」をつくります。
これで箱をつくるための部品が出来ました。
仮に組み立てます。
まずは仮組でいいです。両面テープを使って貼りつけてください。
これで「箱」の全体像が明らかになりました。寸法に狂いが無いか確認してください。
カッターで寸法通りにカットしてください。
先ほどと同様に両面テープを使います。
こちらも両面テープで固定してください。
フィルターを箱の収納してみてください。
こんな感じで収まるはずです。
まだ両面テープで仮組みしている段階なので、軌道修正はまだ間に合います。問題なければ、両面テープを剥がし、接着剤で接着し完成させてください。
4.地形をつくる
今度はポンプボックスに手を加えます。
ポンプボックス単体ではガラス鉢の中で安定しないので、固定させるためのパーツを追加します。
前面に、縦長のパーツを取り付けてください。
ポンプボックスをガラス鉢の中心に置くというより、一番後ろまで下げて設置するイメージになりますね。
次に、貯水スペースをつくります。
ガラス鉢の底に空間を設けることで底部に水を溜め、フィルターで吸い上げられるようにします。
切り出す発泡スチロール板の寸法は画像の通りです。
組み立てるとこのようになります。接着剤で貼りつけましょう。
これをポンプボックスの底に取り付けます。
背面側から見るこんな感じになります。
ここに水が溜まるわけです。
前面側から見るとこうなってます。これで完成です。
5.滝口をつくる
続けて、「滝口」をつくっていきます。水が出てくるところですね。
ポンプボックスの上部に水が溜まる部分をつくりましょう。
まずはパーツを切り出します。
円形のパーツにプラスチック板を巻き付けます。
あとはポンプボックスの上部に取り付ければ完成です。
ポンプボックスの各所に穴をあけてください。
穴の大きさに合わせて適度にカットします。
カットした底網ネットを、穴に接着しましょう。
これで水の通り道ができました。
プラスチック板を切り抜いて作成してください。
切り出して、穴も加工するとこうなります。
このフタをポンプに取り付けていきます。
シリコンチューブにパイプを取り付けてください。
これを、先ほどのフタにつなぎます。
これで完成です。
6.石を貼りつける
あとは見栄えやレイアウトに関する作業です。もう少しです。頑張ってください!
なのでここにひと工夫します。
発泡スチロール板に接着剤を付け、化粧砂をまぶしていくだけです。
だいぶ見栄えが良くなりましたね。
ひたすら接着剤でくっつけるだけです。
まずはフタの部分に石を接着します。
斜面にも石を接着していきます。
だいぶ滝の雰囲気が出てきましたね。
不具合がなければ装飾もこれで完成です。
なお、その際には接着剤でくっつけてしまいましょう。
ストンと落とすように、はめ込みます。
乾くまでは24時間程度かかるので、待ちましょう。
7.土と植物を入れる
いよいよ仕上げの段階になります。
砂利と土を入れ、植物が育つ土台をつくっていきましょう。
砂利を一番下に入れます。それからハイドロボールを粒が大きい順に入れます。
それぞれ入れる量は、4㎝、1㎝、2㎝、1㎝の層になるように重ねてください。最終的に画像のようになるはずです。
その上にさらに土を盛ります。3㎝くらいの層になればOKです。
ポットから取り出して、植えやすいように根を少しほぐしておきます。
根腐れの原因になるので、根を傷つないように丁寧に扱ってください。
植物を土の上においてください。
あとは根が隠れるように土を盛り、馴染ませてください。
植え終わるとこんな感じです。
コケは適度な大きさにちぎって使いましょう。
コケも敷き終わると、このような感じになります。
8.水を入れる
あとは滝つぼに砂利を入れ、
水を5㎝ほど入れます。
あまり水を入れすぎると、植物の根が水に浸かって腐ってしまうので注意してください。
滝口から滝つぼに水が流れているのが分かります。
9.完成
お疲れ様でした。
動画
動画でわかりやすく解説されていますので是非こちらも御覧ください。
(※↓詳しくはコチラへ)
参照・画像出典:Youtube(ateraresearch)
(本記事は上記の報道や情報を参考に執筆しています)
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