2017 05/24
熱帯魚・エビ

キモカワ?癒し系?アクアリウムのマスコット「ドジョウ」の4つの魅力

地味な魚に見えてとってもキュート

江戸時代からウナギと並ぶ精のつく食材として庶民から愛されてきたドジョウ。
元々は水田の用水路などに多く生息していましたが、農薬や河川開発の影響により目にする機会はめっきり減ってしまいました。一見、色合いも地味であまり目立たないと思われますが、飼育してみるとその愛らしいしぐさに魅了されることでしょう。

今回はそんなドジョウの魅力についてお話しします。

ドジョウにもいろいろ種類がある

魚屋さんや柳川鍋などで普段目にするドジョウはマドジョウと言われるドジョウですが、他にも様々な種類の土壌が日本には生息。また、アジアに目を向けると日本にはない色合いの派手なドジョウがいます。ここで代表的なドジョウをいくつかピックアップしました。

・シマドジョウ

画像出典:Wikipedia

日本産淡水魚のアクアリウムではマドジョウに次ぐ人気を誇るドジョウです。マドジョウよりサイズはやや小ぶりなため小型水槽でも難なく飼育できます。また、体の縞模様が美しく観賞価値が高いのもポイントです。

・ホトケドジョウ

画像出典:Wikipedia

一般的なドジョウとは少し異なる体形が特徴。ドジョウとナマズを足して二で割ったような見た目をしています。習性も変わっていて、他のドジョウが砂利や砂の中に潜るのに対してホトケドジョウは中層を泳ぎ回ることが多いです。そのため水草メインの水槽でもレイアウトを崩しにくいのもポイントですね。

・ヒドジョウ

ヒドジョウ

これはマドジョウを品種改良したもので、色も明るいため近年非常に人気になっているドジョウです。基本的にはマドジョウと同じ習性なので、上手く飼育すれば20センチ以上の大きさになる個体もいます。

・クーリーローチ

画像出典:Wikipedia

熱帯魚水槽のお掃除屋さんとして人気なクーリーローチも実はドジョウの仲間だってご存知でしたか?黄色と黒の縞模様はさすがに和風レイアウトには適しませんが、熱帯魚のアクアリウムとは相性抜群ですよね。

ドジョウの魅力

・長生きする
fresh catch
コイ目コイ科の魚だけあって非常に寿命が長いです。観賞魚店で買ったときは体長5センチくらいの弱弱しそうな個体でも、ちゃんと飼育してあげれば最高で10年以上生きてくれたうえに、種類によりますが大きさも15センチ以上になります。

・しぐさがかわいい
気持ち良さそうだな。ドジョウ。
童謡「どんぐりころころ」の中に「どじょうが出てきてこんにちは」という歌詞がありますが、現実のドジョウも長く飼育していると、砂利の中から顔だけ出してまるで挨拶のようなしぐさを取ってくれます。また、ひげを使って砂利をかき分けながら餌を探すときの動きも癒されます。

・掃除屋さんとしても優秀
ドジョウ
ホトケドジョウを除くドジョウは基本的に底を這うように移動します。そのため、他の魚が食べ残して下に落ちた餌を食べてくれたり、潜ることで砂をかき混ぜバクテリアの繁殖を促すなど、掃除屋さんとしても非常に優秀です。ただし、ドジョウ自身もかなりの大食漢で糞もたくさんするためそこは注意してください。

・混泳可能な種類が豊富
小赤とヒドジョウ
野生のドジョウは地中の微生物を主食としています。他の小魚を襲って食べると言う事はめったにありません。また、縄張り意識も薄く他の魚をいじめることもありません。

そのため混泳できる魚の種類も豊富です。メダカや金魚といった小型の観賞魚から中型のコイまで混泳できます。ただ、混泳相手があまりに大きすぎる場合ですと今度はドジョウがその魚に食べられてしまうという可能性も。ナマズやウナギ、ドンコといった魚食性の強い魚との混泳は控えましょう。

ドジョウの飼育方法

基本的にはメダカや金魚と同じ飼育方法で問題ありませんが、飼育に際していくつか注意してほしいポイントがあります。まず、水草はあまり植えないと言う事です。地面に潜る性質があるため、植えた水草が掘り返されてしまいます。
砂利

次に細かめの砂を敷いてあげることです。大きめの砂利だと無理に潜ろうとして体表を傷付けてしまいます。大磯砂や田砂が良いでしょう。
また、掃除屋さんとして飼育する場合は他の魚の残り餌でも十分ですが、ドジョウをメインで育てたい場合、沈むタイプの餌を与えましょう。ドジョウ専用の餌も販売されていますが、コリドラス用のタブレットなんかもおすすめです。
Loach
最後に水槽の上には必ずふたをすることです。ドジョウは驚いたときなど水槽から飛び出してしまいやすく、他の魚が通れないような隙間でも通れてしまいます。小型のドジョウがいないと思ったら、上部フィルターの中ですくすくと育っていたなんて話もあります。飛び出し事故防止のためにも必ずふたをしてください。ふたが出来ない場合は、水を少なめにすることで防ぐことができます。

日淡水槽ならドジョウの飼育はおすすめ

このようにドジョウは底砂や飛び出し対策さえきっちりすれば比較的飼育しやすい魚です。タナゴやオイカワなど国産の魚メインのアクアリウムを作るときには掃除屋さんとしてだけでなく、アクアリウムの雰囲気を出すためにもおすすめ。

マドジョウやシマドジョウなどメジャーな種類であれば観賞魚店で比較的安価な値段で手に入ります。これを機にドジョウの飼育を始めてみませんか?

 

※本記事内のflickr画像につきましては、flickrの埋め込み機能を利用して掲載させていただいております。

 

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