2017 03/30
水草

水槽のコケ(苔)対策はしっかりと。

アクアリウムをやっている方なら1度は悩んだことがあるコケ。水槽のガラスにビッシリ、水草にもコケがビッシリということが1度はあると思います。なので今回はそのコケの対策についてお話致します。

 

1.エビでコケ対策

エビでのコケ対策は一番、多くの方がしている方法だと思います。今回はその中でも有名なエビたちの特徴などをまず、お話していきましょう。

 

ヤマトヌマエビ
Caridina japonica (multidentata)
価格:10匹900円程度

ヤマトヌマエビはコケ対策では必ずと言っていいほど名前が出てくるエビです。

成体の体長はオス35mm、メス45mmほどで寿命は3年程度とのことです、コケ取りの能力も高くてコケがビッシリという水槽でも10匹程度入れただけでほぼなくなったりと最強のお掃除屋さんという感じです。コケを食べる種類は茶ゴケ、糸状藻などを食べてくれるそうです。

ただ、ヤマトヌマエビはコケ取り能力は高いのですが、いくつか飼育で気をつけなければいけないことがあります。

まず、水質の変化に敏感です、水質が急に変化する環境などではすぐに命を落としてしまいます、なので、なるべくヤマトヌマエビに負担のかからないように水換えなど気をつけてあげましょう、あとヤマトヌマエビをショップや通販などで買ったあとは水合わせも慎重にしましょう、一番最初が肝心だと思います。

糞の量も凄かったりします、やはり、コケが一瞬で消えるということはそれだけヤマトヌマエビが食べているということになります、さらに、その糞も中々の大きさで目立ってしまったり、水質悪化に繋がるのでこまめに水換えすることが大事になってくると思います。

さらに、繁殖も難しいです。ヤマトヌマエビを繁殖するには汽水を作ってやらないといけないんです、海水魚などを飼育されている方なら出来ますが、されていない方は海水の素を買ってきて汽水を作る必要があります。

水温にも注意が必要です、夏などになるとどうしても水温が高くなり酸欠状態になりやすいので夏場は水温対策をしっかりとしてあげましょう、大体、20~25℃が適温です。

 

ミナミヌマエビ
Neocaridina denticulata sinensis
価格:20匹1,000程度

ミナミヌマエビもヤマトヌマエビと同じくらい有名なコケ取りさんだと思います、体長はオスは20mm、メスは30mm未満でヤマトより小さいエビです。食べるコケはアオミドロや髭状藻などです、小さいのでやはりヤマトヌマエビほどのコケ取り能力はないのですが、ミナミヌマエビの一番の魅力は繁殖が簡単なことだと思います、10匹程度から飼育を始めているうちにいつの間にか100匹以上になるということがよくあります、さらに、水質の変化にも非常に強い印象で、近所の用水路などにも生息出来るくらい丈夫な子たちです。そしてなにより、サイズが小さい子たちなのでツマツマしている所を見ると癒される効果などもあります。

さらに、先程も言いましたが繁殖が簡単なので、稚エビなどを見ることも出来てさらに癒されると思います。

800x600 Neocaridina denticulata
 ミナミヌマエビの抱卵個体です。

ただ、ミナミヌマエビも飼育の際は注意が必要です。

まず、その繁殖力です、繁殖力が凄すぎて水槽ないの飼育容量を超えてしまい水質悪化に繋がりさらにコケ発生元になってしまう可能性もあります。

こちらも水温に注意が必要です、基本的にエビは水温が高いのは非常に弱いという印象です、夏場などで対策をしっかりしておかないと茹であがってしまうこともあります、是非気をつけてあげてください。

 

2.貝でのコケ対策

貝もよく聞くコケ対策の一つですね、こちらもコケ対策で有名な子達の特徴などからお話していきましょう。

石巻貝

画像出典:https://www.shopping-charm.jp

価格:10匹800円程度

石巻貝もコケ取りではよく名を聞く子です、汽水~淡水に生息しています、最大殻径は約2cm程度になり、水温は10~28度、水質は弱酸性~弱アルカリ性とのことです。貝の子達は水槽の壁面のコケを削って食べてくます、なので、時々ガラス面に移動した跡が残ってたりしてコケ取りの能力の高さが見られます。繁殖は淡水では行いません、ただ卵が結構目立ったりするのでレイアウトなどをされている方は注意が必要かなと思います。さらにひっくり返ってしまうとそのまま死んでしまうので注意が必要です。

 

 

レッドラムズボーン
Ramshorn Snail
価格:10匹1,200円程度

レッドラムズボーンは名前にレッドとついているだけあって赤い貝たちです、最大殻径は2cm程度になり、こちらも水温は10~28度、水質も弱酸性~弱アルカリ性です、色が赤で綺麗なので水草などのレイアウトと相性がいいと思います、残った餌の処理能力も高く、糞はバクテリアの棲家になるとのことです、ただ、この子は繁殖力が高いので注意が必要です、2~3匹入れていただけで数百匹になったりしてしまいますので注意が必要です。特にアルカリ性の水質だと繁殖スピードが上がるので水質の管理をしっかりしておきましょう。

3.薬でのコケ対策

薬でのコケ対策もエビや貝などと同じく一度はやったことがあるんではないでしょうか?

薬の場合はどちらかというとコケを減らすというよりは今後のコケ防止というイメージです。

ただ、薬での対策には注意が必要です、それは水草などにダメージが出ないかです、さらに、ヤマトヌマエビやミナミヌマエビを飼育している水槽には絶対に使用してはいけません。

薬の種類によっては大丈夫なものがあったりしますが、基本的にはヤマトヌマエビやミナミヌマエビは薬品に非常に弱いです、少し入っただけでいつもはのんびりしている子達が急に暴れだしたりしてパニックになりますので注意が必要です。

 

画像出典:https://www.amazon.co.jp

価格:1,220円程度

ミナミヌマエビやヤマトヌマエビが入った水槽で使用される場合はこちらがおすすめかもしれません。

評価などであまりミナミヌマエビやヤマトヌマエビに影響が出ていないようなのでおすすめです。

ただ、ウィローモスなどの藻類には効果が作用するとのことで注意が必要です。

 

4.コケを出さない為には?

やはり、根本的にはコケが出ないのが一番ですし、対策にはお金がかかります、なので、やはり普段からの管理が重要になってくると思います。

まず、水換えやフィルターの掃除です、この二つを定期的に行っていれば少なからずコケの発生は抑えられると思います。

他にも魚に餌を上げすぎない、これも重要だと思います、どうしてもたくさんやろうとしてしまいますがどうしても食べ残しが出てきてしまい、水質の悪化にもつながりますのでちゃんと食べきれる量を上げることが肝心だと思います。さらに餌の量を管理して上げれば糞の量なども管理出来るのではないかなと思います。

さらに、これは水草水槽などをされている方に言えますが、肥料などを入れすぎないことです、どうしても、水草を綺麗に成長させたいと思いますがその肥料が水草にコケを発生させてしまう恐れがあります、全く上げないではなく少量にするか、全く上げないで栄養系のソイルなどで育ててあげるというのがいいのかもしれません。

是非、まずは今の管理状況を考えて、今出来ることをして、それでもコケが発生する場合はコケ取りの生体や薬を使って行ってはいかがでしょうか?

5.まとめ

moss post
いかがでしたでしょうか。

コケ対策にも色々な答えがあると思います、自分の今の状況をしっかりと考えてから対策をしていきましょう、さらに、コケ取りの生体たちもそれぞれの特徴があるのでそこもしっかりと考えてあげて飼育して行くことが一番の近見なのかなと思います。皆様の水槽がさらに綺麗になることをお祈りしております。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

 

※本記事内のflickr画像につきましては、flickrの埋め込み機能を利用して掲載させていただいております。

 

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